診療科目
眼科レーザー治療、メガネ・コンタクトレンズ処方、白内障・緑内障・成人病・糖尿病検診、小児の眼科診療
検査・治療器械
光干渉断層撮影OCT
網膜の組織を細胞配列毎に層状に3D撮影する器械です。
対象疾患は次の通りです。
①黄斑部疾患
加齢黄斑変性、黄斑上膜、近視性黄斑症、黄斑円孔、糖尿病性網膜症等。
②緑内障
視神経線維の状態、視神経陥没の状態が把握でき、緑内障の早期発見に役立ちます。
視野検査で正常の症例(極早期の緑内障症例)も発見することができます。
③硝子体牽引症候群
硝子対の状況も把握でき、網膜に悪影響がおよんでいないかわかります。
視野検査
見える範囲の検査です。
一般的に設備されている中心視野を計る自動視野計はもちろんのこと、全体視野を計測できる動的視野計(ゴールドマン視野計)があります。
全体の視野を測定することにより、緑内障の重症度を正確に把握できることはもちろん、視神経炎や頭蓋内疾患(脳腫瘍、脳梗塞)の診断にも役立ちます。
光凝固(レーザー治療)
①緑内障の治療や、②網膜疾患の治療を行います。
対象疾患
①緑内障
②網膜裂孔、網膜剥離や網膜中心静脈閉塞症、網膜中心静脈分枝閉塞症、
糖尿病性網膜症などの眼底出血
眼の病気について
緑内障
●緑内障とは・・・
視神経の障害で、視野が狭くなる病気です。欠けた視野は元には戻りません。従来は眼圧の上昇するものが緑内障と言われていましたが、眼圧が高くないものがほとんどです(正常眼圧緑内障)。
進行すると失明の危険性もあります。40歳以上の20人に1人が緑内障を発症するといわれています。
急性の緑内障では急激な眼圧の上昇に伴い、目の痛み・頭痛・吐き気などがありますが、多くの場合は自覚症状が無く、知らないうちに進行してしまいます。早期発見、早期治療が何よりも大切です。定期健診などで異状が見つかったら、すぐに眼科を受診してください。
当院では最新型のOCT(光干渉断層計)による検査で、ごく早期の緑内障の発見に力を入れています。
●緑内障の検査・・・
OCT(光干渉断層計)検査、眼圧検査、眼底検査(視神経の状態を見るために、視神経乳頭部を観察します)、視野検査(視野の欠損の有無を調べます)
●緑内障の治療・・・
薬物治療、レーザー治療、手術によって眼圧を低下させます。
多くの場合、点眼薬で進行を抑えることが出来ます。
白内障
白内障とは、水晶体の濁りによって起こる視力障害です。
原因で最も多いのは加齢です。主な症状は、目がかすむ、ものが二重三重に見える、遠方も近方も見づらいといったことです。
症状を改善・回復することは出来ませんが、手術で視力を回復させることができます。
白内障によって視力が低下していると思い込み、他の疾患が隠れている事があるので、注意が必要です。
糖尿病による合併症
糖尿病によって網膜の毛細血管が詰まり、血液の流れが悪くなることで糖尿病網膜症の原因になります。他にも白内障、緑内障、角膜障害、ぶどう膜炎など、様々な合併症があります。
糖尿病網膜症の治療には、血糖コントロール、レーザー治療、硝子体手術があります。
眼の状態はほとんどの場合、進行しないと自覚症状がないので、糖尿病と言われたら眼科で検査を受けてください。
当院では内科的フォローもしています。食事相談や運動療法などアドバイスしておりますので、お気軽にご相談ください。眼科だけでなく全身の管理が重要です。
小児の弱視訓練
小児の弱視訓練に力を入れております。週に3日、専門の視能訓練士が担当しております。
その他、眼の病気について
●加齢黄斑変性…
加齢が原因で視野の中心部分、もっとも見たいところが見えづらくなる病気。
40歳を過ぎたら、1年に1度は眼科検診を受けることをおすすめします。
●ドライアイ…
治らないと思っている方が多いですが、現在ではムチン産生を増やす点眼薬が出ており、ドライアイに大きな効果をもたらしております。また、当院では点眼プラグによる治療も行っております。生活様式の面からもドライアイ指導を行っております。
●アレルギー性結膜炎…
花粉、ハウスダストなどが原因で起こるアレルギー。
目のかゆみ、痛みが主な症状です。
点眼薬によって治療します。喘息性のアレルギーの方は特にハウスダストを減らして予防することが大切です。